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弊社オリジナル表面加工ニスの開発
過去の分析から、トラブルは変化点での発生が多い事が判明し、その主な要因として、人を介して起こるケースが多く見受けられました。

お客様に詳しくお伺いしたところ、同じ形状の製品であっても納品している会社や表面加工が変わればセッティングを再調整する手間が必要であり、そこにトラブルが起こるリスクが潜在していることがわかりました・・・。
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実施した改善策
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加工会社や表面加工が変わっても、セッティングを再調整せずにそのままの状況で生産していただける製品を作るにはどうすればいいかを考えた結果、特性の異なる12種類の「弊社オリジナル表面加工二ス」を開発しました。

この二スを使用することにより、お客様の製造ラインに最適な表面加工を施した製品をご提供することが可能になりました。

 

 

 

 

 

貼り加工

 

 

高速化する自動包装機(製函機)への
対応
弊社では「お客様に満足していただける製品作り」を目指し、日々取り組んでおります。

その中で、お客様から「製造ラインの高速化に対応するため、一定の力で成形することができる箱を提供してほしい」というご要望をいただきました。

そこで、お客様にもご協力いただき、貼り加工 ( 糊付け ) 後、1日目 から15日目までの期間のライン適正と時間経過とともに起函トルク ( 畳まれた状態の箱が起き上がる力 ) が、どのように変動するのかを調査してみました。

すると、1日目 から 10 日目までは問題なく使用できましたが、11日目以降から製品取り出し部で機械が停止する事象が多くなることが明らかになりました・・・。

貼り加工


貼り加工

 

実施した改善策
貼り加工
起函トルクの変動を考慮した結果、お客様の製造ラインでの充填作業が高速化・効率化できるよう、弊社工場での生産製品は基本的に納品前3日以内に貼り加工を行っております。

 

 

 

 

 

検品・出荷

 

 

異物混入(金属片)
お客様製造ラインで弊社が納品したカートン製品の中に「金属片が混入している」との一報が入り、愕然としました。
そんなはずはない、何かの間違いではないかと社員全員が思いました・・・。

弊社では、現場への持ち込みルールや使用する工具、金属検出機対応の絆創膏に至るまで、徹底した員数管理を行っていたからです。

しかし・・・そこには重大な落とし穴があることに、まだ誰も気づいていませんでした。
異物混入

 

 

異物混入
原因は、外部業者でした。

工事に使用し、不要になった金属部品を捨てずに、現場に放置していたのです。

現場に入るのは弊社の従業員だけではなかったのです。

携わる納入業者・外部業者の管理まで行わないと、本当の意味で現場を管理できているとは言えなかったのです。

 

実施した改善策
弊社でお客様にできる、品質保証。

予測できない金属片混入リスクを考えた回避処置として、「金属検出機」を設置いたしました。

出荷前の積載工程で、ケース毎に全ての製品の検査を行い、金属片混入の再発防止に努めています。
金属検出器

 

 

 

 

 

その他

 

 

ヒューマンエラー (人為的ミス)を
防ぐために
ヒューマンエラーの多くは、「システム的側面からのヒューマンエラー」もしくは「人間工学・産業心理学的側面からのヒューマンエラー」のどちらかです。

「システム的側面からのヒューマンエラー」は、スイッチ操作でスイッチを初期状態に戻すのを怠っていたケースであったり、確認作業の際に実際の製品を見ていなかった、または作業内容をきちんと理解していなかった事などで起こります。

「人間工学・産業心理学的側面からのヒューマンエラー」は、焦りが大部分を占め、疲労や睡眠不足などによる集中力・モチベーションの低下などが主な原因です。
その他

 

実施した改善策

弊社では、ヒューマンエラーを防ぐためにさまざまな改善策を実施しています。

 

[システム的側面からのヒューマンエラーを防ぐための改善策]

改善策①:検査装置の電源が入らないと機械が動かないようにシステムを改善。

改善策②:設定や調整を行う箇所に制限を設ける等、設備を改善。

改善策③:機械の稼働速度を固定し、一定した動作が行えるように作業を改善。

改善策④:製品固有のコードを入力すると、製品名など必要事項が印字されたラベルが出力されるようにシステムを改善。

 

[人間工学・産業心理学的側面からのヒューマンエラーを防ぐための改善策]

改善策①:日々のライン確認として行う、チェック項目と作業限界の見直しの実施。

改善策②:過去のトラブルを「見える化」し、作業開始前に重点ポイントとして再確認を徹底。

改善策③:5S活動を推進し、定められたルール通りに実行出来る「人財」を育成する。

改善策④:発生した人為的ミスを全従業員と共有し、真の原因を全員で考える。

 

 

製造現場における害虫対策
春から初夏にかけて、ご家庭の門壁・ベランダやコンクリートの壁に体長1mmほどの小さな赤い虫がチョロチョロと動き回っているのを見かけたことはありませんか?

この虫は「タカラダニ」というダニの一種。潰すと赤い体液が出るので、製造現場に侵入されて製品に付着すると不良品になってしまいます。この小さな厄介者の侵入を防ぐためにとった対策とは・・・。
その他

 

実施した改善策
その他
タカラダニは春先に卵から孵化し、5月頃に活発に活動、産卵後の7月後半には死亡します。体が小さいので行動範囲は広くなく、見かけた周辺に害虫を駆除する薬剤を散布して卵のうちに対処すれば、翌年度の大量発生を防げることがわかりました。

弊社では毎月1回、防虫業者による建物外周への液体薬剤処理を実施することで、タカラダニやその他の害虫の発生を抑えることが出来ています。